東南アジアの各国は、日本に比べて物価も安く長期滞在がしやすい。
両国はこの条件にあてはまるうえに、訳ありの日本人も多く住んでいる。
逃亡者にとってはこれ以上ない潜伏先となっているのだ。

これは余談だが、タイの首都バンコクは日本以外の国の犯罪者も逃亡先
として選んでいる。国際指名手配されている中東のテロリストが潜伏している
こともあるそうで、数年前にはテロリストと協力者がバンコク市内のホテルに
潜伏していたことが明らかになり、逮捕者も出ている
さて、ここで疑問を抱く人もいるのではないだろうか。

「インターポールの銭形だ!」

人気アニメ『ルパン三世』でおなじみの台詞である。
日本人の刑事であるはずの銭形警部はインターポール、
つまり国際刑事警察機構の捜査員として国をまたいで捜査をしている。
ところが、実際に外国人が別の国で捜査するということはありえない。

インターポールは国際指名手配犯の情報を共有するような事務的な
処理がメインで、国際捜査官のような役職は存在していない。
外国人が捜査するということは、他国の主権の侵害になってしまうからだ。

そうなると、日本国内で指名手配されているような犯罪者が捕まっても、
犯罪人引渡し条約を締結していないと実質地元の警察は動きようもない
(ただし、当事国から強く要請があれば対応することもある)。
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