では、日本とこの条約を締結している国はどこか。それはアメリカと韓国である。
なかでもアメリカはある種の犯罪者にとって大きな意味のある国である。

というのも、犯罪者が逃れるのは警察からだけではないからだ。
表沙汰にならないような事件は日本の各地で起きている。
人知れず裏社会のなかで犯した罪、たとえば殺人や強盗、業務上の横領と
いうこともあるだろう。

そしてそれが表沙汰になろうとなるまいと、裏社会のルールにのっとって罪を
問われることになる。想像もつかないような大金を支払って和解することもあれば、
命をもって償うこともある。後者の場合やお金を用意できない場合には、
いくら逃げても追手が差し向けられてしまう。

その追手をかわしたいときにはアメリカに逃げ込むメリットはある。
犯罪人引渡し条約が締結されているうえに、アメリカは日本のヤクザ関連の
人間の入国を許さない。そうなると逃亡者がカタギで逮捕歴もなく
裏社会から追われているという限定的な条件にはなってしまうものの逃げ切れる
可能性が高くなる。

とはいえ、同時多発テロや不法移民が急増したこともあって年々アメリカの
入国の基準が強固になっているため今後は逃亡先にするにはややハードルが
高いのも事実ではある。
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